おもちゃ病院
2018-07-08

毎月第1土曜日はボランティアのおもちゃ病院に参加しています。
おもちゃの故障でよくあるのが、プラスチック製のギヤ割れ。
通常この手のギヤはPOM(ポリアセタール樹脂)が使われていて
接着はできないに等しい。
今回は、レジンで作り直しをすることに。

今回のギヤは中央に2.5mm□のシャフトが通っているので
この穴も再生する必要があり、まずはダミーのシャフトを製作。
この後、割れたギヤを瞬間接着剤で仮止めしてシャフトの周囲に
レジンで補強部分を製作してから一旦シャフトを抜きます。

こんな感じでオス型ができたら、ダイソーのおゆまる君でギヤの
メス型取りをしました。なるべくオス型に密着するように、特に
歯の部分は慎重に。

はい、こんな感じになりました。シャフト穴用の四角い中子もうまく再現できました。

アクリルレジンを積層していきますが、気泡ができないように筆を使って慎重に
埋めていきます。

固着後にメス型から取り出し、余分な部分をヤスリとサンドペーパーで研ぎ出し。
仕上げに目立てヤスリで歯面を修正して完成。

POMと比較して自己潤滑性能が無いので表面に液体フッ素樹脂を塗りました。
使用前にかみ合わせ調整をしてシリコングリスを塗布すればそこそこ使える
と思います。
タグ :